元外資系投資銀行マンのひとり言

グローバルな金融プレイヤーになりたかった。。

外資での人間関係

さて、転職したばかりの筆者に与えられたタイトル(肩書)は「アソシエイト」でした。最近ではご存じの方も増えてきたかと思いますが、米系投資銀行では基本的にアナリスト→アソシエイト→Vice President(VP)→Director(D)→Managing Director(MD)の5段階しか肩書はありません。主任と係長、課長補佐と部長代理とか、どっちが偉いのかわからない役職が多数存在するJapanese Traditional Companyに比べると随分シンプルな構成です。

実力主義が徹底されている世界なので当たり前に年上の部下、年下の上司に出会いますし、数年で一気にMDまで駆け上がるサクセスストーリーを目の当たりにすることもある一方で、万年VPがいたり中にはVPに上がれず去っていく人も、、ちなみに一部の新卒採用者を除けば定期的な人事異動で他の部署にローテーションということはなく、出世(Promotion)は基本的に部門ごとに直属の上司の裁量に委ねられているので、人間関係は外から見ているよりもウェットです。上司との関係性はPromotionやボーナス査定と背中合わせですから外銀でサバイブしていくためにはここの部分の処世術は必須と言えるでしょう。なかなかリアルな金額は伝えづらいところがありますが、折を見てこのあたりのこともまとめてみたいと思っています。

上記のような人間関係だけでなく、筆者が個人的にエキサイティングに感じたのは外国人の同僚と仕事をすることですかね。もちろん皆優秀ですが、それまで筆者が属していた「同僚のほとんどが東京六大学出身」という均質なコミュニティとは全く異なる多様なバックグラウンドを有する同僚とのコミュニケーションは言語の問題以上のカルチャーギャップがあったかもしれません。例えば同年代の韓国人の同僚は、韓·日·英語を自在に操り、それぞれの国で有名大学を卒業、数学の博士号まで持っているにも関わらず社会人1年目なので業務知識が皆無という、わけのわからないことが起こります。抜群の性格の良さとクレバーさ、そして実は大財閥の御曹司だったりもするため交友関係から大きなビジネスチャンスを掴んできたりするので決して侮ってはいけないということを後に学ぶのですが。。